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はやぶさ2に向けて

まだまだ暑い日が続きますが朝夕など少しばかり涼しくなってきたと感じる瞬間もあります。
9月も暑く秋の空気が待ち遠しい今日この頃です。

先日、6月13日に見事に生還したはやぶさの続編、はやぶさ2も予算承認が下りたとのことで個人的にとてもうれしく思います。限られた予算の中でも宇宙探査。日本が誇るべき聖歌かと思います。はやぶさに関してはいろいろなところから本や雑誌が出ていますがひとまず↓の本を読んでみました。はやぶさ2にむけて…

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)
吉田 武
幻冬舎

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筆者はサイエンスライターでこの本は到着する前の2006年に書かれているという点が面白い所。
宇宙で奮闘するはやぶさの存在を少しでも知って欲しいというのが狙い。きちんと分かっていませんでしたがはやぶさを計画した宇宙研は旧文部科学省の管轄で科学技術庁の管轄していたNASDAとは組織としては別になっていたとのこと。この本ははやぶさというよりはそんな宇宙研の歴史だけでなく宇宙研の誕生期で糸川英夫さんの実験したペンシルロケットの話に6割ぐらい話が割かれていてはやぶさが誕生した経緯が分かるような内容となってます。

なぜその場で解析せずに持ち帰る計画なのか、はやぶさの推進原理、どのようにして惑星にたどり着いたのかなど事細かに説明されており文系の人には分かりにくい面も有るのかもしれませんがその分、まじめに書かれていると思います。

はやぶさは航続距離の問題もあるためロケットの用いる化学的推進手法は姿勢制御でしか用いられず自分も学生時代に研究していたプラズマを利用したイオン推進を利用しているというのも特徴です。このイオン推進に関してはプラズマの学会でも宇宙研/東大の人たちがよく発表していたのはおぼろげながら思い出しました。プラズマ源としては半導体では使われなくなってしまったECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマが使われているというのも面白いところです。

また航法に関しては地球の公転速度を利用して速度を稼ぎスイングバイという手法でイトカワまで到達しました。
考えてみれば当たり前なのですが3億8千キロも離れたところでは通信は光の速さで進んでも1000秒かかる計算になるため完全な遠隔操作は不可能ということである程度は自律的に探査を行わなければいけないわけです。しかも通信時間も一日8時間ほどに限られているとのことでいかに大変なプロジェクトだったかが分かります。

いくら景気が厳しくなってもこういう壮大な夢を追いかけるプロジェクトであれば税金も喜んで払います。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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