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重力ピエロ


しばらく寒い日が続きます。地元の桜の開花は2割ぐらいの感じ。
お花見は来週辺りがねらい目のようです。

さて明日は愛知の新城にてトレイルランのレースに出てきます。
30kmとのことで何とかなるのではと思っていますが…
OSJ2009 新城トレイルレース

重力ピエロ
伊坂 幸太郎
新潮社

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あらすじ…半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた春の危うさは、やがて交錯し…。

複雑な状況を抱えた家族の絆を描いた作品。ミステリーとしては読み進めてくれば薄々と謎は解けてくるの来るのでその点では不十分なのかもしれませんが注目するべきは登場人物のキャラクターと血の繋がりを乗り越えようとする家族の絆の強さです。生まれながらに持ったものは誰も拭い去ることは出来ません。その「重力」とどのように向き合っていくのか、考えさせてくれる作品です。
 
デフォルトとして存在する重力を消し去ることの出来るような存在として空中ブランコに乗るピエロが使われておりそのままタイトルになってます。

物語の中に出てくる遺伝子に関する知識や歴史上の偉人に関することなど物語の重みに肉付けされていているように感じます。

伊坂さんは東北大法学部出身の作家。同時期に在籍したわけではないのですが物語も仙台の町並みを舞台に描かれています。
 犯罪が係るだけとあって具体的な通りの名前は避けていますが仙台に住んでいたものにとっては「あそこのことだ」となんとなくイメージの沸く内容です。
筆者も頭で思い浮かべながら書いたのだと思います。
東北大生にとってはお馴染みの自殺の名所、八木山橋も出てきます。昔は霧の立ち込めた夜に走りに行ったりしたなと懐かしい気持ちになりました。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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