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男と女のすれ違い

仕事納めが遅かったこともあり、仕事始めは遅くてまだまだ休み。

今日は伊勢若松-白子-鈴鹿-河芸と海岸沿いに走って白塚から内陸へ。
亀山-菰野と回って80km程度でたいしたUpDownは無かったのですが1週間ぶりのBIKEで足にきました…

あなたの苦手な彼女について (ちくま新書)
橋本 治
筑摩書房

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回りくどいタイトルですがここでいう彼女というのは不特定多数の女性のことであえて「女」としていないところがポイント。女性の社会進出や男女平等に関する歴史的変遷を踏まえた今の状況について論じた本です。

筆者は大胆にも女性を自分の恋愛対象になるかならないかで線引きしていて、ここで言う彼女というのは恋愛対象にならない「どうでもよい」女性のことです。
恋愛対象になる女性というのは個人的な感情も入るのであえて線引きをしているのだと思われます。

男女平等が男女間の議論ですれ違ってしまうのは男性が加害者であり、女性が被害者であるという前提があることが一つの要因であると指摘しています。このような背景として社会が豊かになり、欲望が充足され、多様な生き方を許されるようになり、女性が女性自身のあり方を考えられる余裕が出来た時にそのように自身を位置づけてきたわけです。男性にとっては「どうでもよい」なのですがそのことで落ちいるこの議論。筆者は「どうでもいいに由来するどうしようもなさ」という表現を使っています。つまり豊かさと共に権利を得て思考が自由になってしまったことが逆に自身を貧しくしてしまうという皮肉な因果関係が存在しているわけです。

豊かさを享受するにつれ主婦は家事という仕事が削減され、縮小した立場を家の外に求めるようになったり、余ったエネルギーを教育に振り分けたりします。
男女共同参画社会も豊かだからこそ受けられる恩恵なのだと思われます。

豊かさは逆に人間にさらに高度なものを求めそのために不幸になるという本末転倒な状況を作り出しているようです。近年結婚できない人が増えているのも出会いがないのでなく思い通りの人との出会いがないのだと指摘しています。

いずれにせよ社会の変化に人間の頭の中の概念や社会の制度はうまくついてはいけないものであり、常に議論が起こってしかるべきものだと思います。どこかで最大公約数を取って回していくのしかないのでしょう。

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仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

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