Books

健全な肉体に狂気は宿る


今週末も梅雨らしくない晴天に恵まれています。明日は江ノ島近く、片瀬海岸でのオーシャンマンに参加します。

健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体

角川書店

内田 樹 & 春日 武彦

フランス文学者と精神科医といった変わった組み合わせの2人の対談を本にしたものです。本の題名は体が不健康な人に精神病にかかる人はほとんどいないという春日さんの経験からきてます。議論は対談らしくあちこちと飛んでいくので決してまとまっているわけではありませんが2人の独特の世界観を楽しめました。

話されている内容は色々とありますがテーマとしては精神的に健康であるためにどうあるべきか、というところにありそうです。

印象に残ったところ

自己:自己というのは単体で存在するわけでない。社会の結びつきのネットワークでどういう役割を演じていくかということにある。したがって自己実現をするというのではなく誰が自分の支援を必要としてるのかという観点から考えるべき。
→自分も就職の時そう思った。自分が必要だといわれるような人材になりたい。

ロングスパンとショートスパン:
人間関係にもロングスパンとショートスパンがある。ロングスパンの代表は家族で、ショートスパンはビジネスの世界。この使い分けをうまくすることが大切。
→たしかに目先の利益ばかりで得られう物は少ない

変人:
自分をOPENにするのでなく外的影響を簡単に受けないようにシールドを張っておくと相手が自分のことをそういったものだとみなして人間関係を作りやすくなる。

→普通の人は逆にOPENにして人を呼び込もうと考えると思う。

常識と原理:
常識というのは所詮テンポラリーなもの。それが逆に規制力はあるけど攻撃的でなく、権力的でもないので人を動かすのに役立つ。

身体感覚は賢い:
体の感じる違和感というのは少なからず当たっている事が多い。口でしゃべっていることと体が共振できているか。もともと鈍感な器官なのでなるべく敏感に研ぎ澄ませておく必要がある。体が気持ちのいい状態を維持するということが重要。
→科学で説明できない勘で助かったという出来事を自分も何度か経験した

で最後に言いたかった精神の健康性を得るためにという点に関しては
①自分を客観的に見る能力(ネットワークの中の一員としての自分を意識できるか)
②物事を保留しておける能力(ロングスパンで見れるか)
③秘密を持てる能力(すべてOPENにしない)
④物事に別解があると認められる柔軟性(世の中は論理的に説明できることばかりでない)

といった感じ。
自分も十分に変人かと思いますがそれだけに共感できるところが多かったです。
健全に肉体に健全な精神を宿せるように…

Please follow and like us:

仕事は半導体デバイス開発。 趣味としているEnduranceスポーツと 日常の出来事を綴ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です